『信長の野望・新生 with パワーアップキット』は、コーエーテクモゲームスが開発・販売する歴史シミュレーションゲームで、2023年7月20日にリリースされました。本作は、シリーズ第16作目にあたり、シブサワ・コウ40周年記念作品になります。
ゲームの特徴とシステム
- 家臣の自律的な行動
本作の最大の特徴は、家臣が自らの判断で行動することです。プレイヤーは、大まかな方針を示すだけで、具体的な指示は家臣に任せることになります。これにより、リアルな戦国時代を体験しているような感覚を生み出します。
- 美麗な一枚マップ
ゲーム画面は、戦国時代の日本を美しく再現した一枚マップで構成されています。四季の移ろいや、各地域の特色が細かく表現されており、視覚的にも楽しめます。
- 攻城戦の刷新
パワーアップキットでは、シリーズで初めて、1枚マップの地形をもとに、城と城下町が専用の攻城戦マップとして登場します。これにより、城そのものの攻略にとどまらない、ダイナミックな攻城戦を楽しめます。
ユーザー評価と批評
Steam上でのユーザーレビューは「賛否両論」となっており、評価が分かれています。以下に、ユーザーからの主な評価ポイントをまとめます。
高評価のポイント
- 家臣の自律的な行動により、プレイヤーの負担が軽減され、戦略に集中できる。
- 美麗な一枚マップや攻城戦の刷新により、視覚的な楽しみが増した。
- シナリオやイベントが豊富で、リプレイ性が高い。
低評価のポイント
- チュートリアルが不親切で、初心者には難解。
- 序盤の金策が難しく、バランス調整が必要。
- 戦闘時の操作が煩雑で、慣れるまで時間がかかる。
本作は、家臣の自律的な行動や攻城戦の刷新など、新たな試みが評価される一方で、チュートリアルの不親切さや序盤の金策の難しさなど、改善の余地も多く残されています。特に、初心者にとっては敷居が高く、ゲームに慣れるまで時間がかかる可能性があります。
また、戦闘時の操作が煩雑である点も指摘されており、ユーザーのストレス要因となっている意見もありますが、慣れてくると寡兵で多少の差は逆転して勝利もできるので賛否両論ですね。
攻城戦については前作と異なり防備をしっかり固めれば、寡兵で大軍を撃破することも可能なのでだいぶ改善されました。しかしながら、攻め手としてはスキップできないケースもあり面倒に感じる部分もあるので痛し痒しですね。
領地については、郡ごとに武将を配置する都合上人手が足りなくなりがちです。また、組頭は大名直轄城の代官以外は配置できないので、他の城主の郡に配置するためにわざわざ一つ上の足軽大将まで出世される必要があるのは面倒なポイントですね。
また、これと併せて城主や領主の異動に政策を実行する必要があることも低評価となるポイントですね。政策には当然金銭が必要なので、この辺も調整が欲しいところです。
組頭の問題や政策の必要資金については、ユーザー開発の改造ツールで調整できるので、この点は前作大志と違い、遊びやすくなっています。
コーエーテクモは否定的ですがいい加減MODを導入できるようにして欲しいですね。
総評
『信長の野望・新生 with パワーアップキット』は、「知行」「合戦」「戦略」「ドラマ」が一新。家臣の自律的な行動や攻城戦の刷新、美麗な一枚マップなど、シリーズの進化を感じさせる要素が多数あります。
しかし、チュートリアルの不親切さや序盤の金策の難しさ、戦闘時の操作の煩雑さなど、改善の余地も多く残されていますが、個人的には前作大志よりは数段面白く遊べたのでSteam的な評価だとやや好評な感じです。
本作に興味のある方は、定価だと高すぎるのでセールで安くなったら購入することをオススメします。